リン脂質
リンを含む複合脂質の一つ。
分子内に燐酸基をもち、脂肪酸・グリセリンまたはアミノアルコールなどを含む。
細胞膜・核膜などを構成する基本物質。
ホスファチド。
Vauquelinが脳からはじめて分離した(1812年)。
1940年ごろまではレシチン、ケファリン、プラズマローゲン、
スフインゴミエリンなどが知られているだけであったが、その後多数のリン脂質が発見された。
概してクロロホルム、メタノールなどに溶けやすく、水、アセトンなどに溶けにくい。
共通の基本成分がグリセリド(アシルグリセロール)かスフインゴシンかによって、
グリセロリン脂質とスフインゴリン脂質に大別される。
それぞれにリン酸基をもつ群とホスホン酸基をもつ群とがある。
前者が一般的である。
栄養的に必須脂肪酸、ビタミン性物質、ミネラルなどの給源をなす物。
食品加工その他の工業で、その乳化性、吸湿健、抗酸化性などを利用されるものがある。
生化学的には、一般に細胞質の構成や細胞膜の構築にあずかり、
代謝系、酵素系、膜の活性系などに関係している。
とくに脳神経、肝臓をはじめとする諸臓器、血液などの生理と病理に作用を現すものが少なくない。