−(ふ)−

フラボノイド −以下の文章は特定の製品や商品とは関係なくかかれています。−
「フラボノイド系色素とは?」
 ほとんど全ての植物の全器官に存在し、
特に、緑葉や白色野菜、柑橘類の皮の中に多く存在し、
それらの多くは
配糖体の形で存在しています。
これらの色素は、「フラボン[flavone]」、「フラボノール[flavonol]」、
「フラバノン[flavanone]」、「フラバノノール[flavanonol]」、に分類され、
これらに属する色素の主な物をあげると表の様になります。

フラボノイド系色素
種   類
所   在
アピゲニン [apigenin]
ケルセチン [quercetin]
アビイン(配糖体) [apiin]
ヘスペリジン(配糖体) [hesperidin]
ナリンジン(配糖体) [naringin]
シトロニン(配糖体) [citronine]
ダイジン(配糖体) [daidzin]
ルチン(配糖体) [rutin]
トリシン [tricine]
こうりゃん、ダリアの花
タマネギ最外部の黄褐色の皮
パセリの葉
温州みかん、だいだい、ポンカンの皮
夏みかんの皮、グレープフルーツ
レモン
大豆
そば、茶
小麦


「フラボノイドの定義」
 フラボノイドは植物の黄色に寄与し、
その化合物は植物を起源とする物だけでも四千種類以上が報告されています。
フラボノイドとは、フラバンの誘導体を総称する名称の事を言います。



上図の様な[C-C-C]を基本構造とする一群の化合物の総称をフラボノイド類と呼び、
フラバン(基本骨格のみでは自然界には存在しない)を基準として、

などの化合物があります。
また、植物化学の分野ではフラボノイド類を次の様に分類しています。

  1. アントシアニン類
  2. フラバン類、プロアントシアニジン類(縮合タンニン)、C-グリコシルフラボノイド類
  3. バイフラボノイド類、トリフラボノイド類
  4. イソフラボノイド類
  5. ネオフラボノイド類
  6. フラボン類、フラボノール類
  7. 6の配糖体
  8. 微量フラボノイド類(カルコン、オーロン、フラバノン)

食品には、
無色のフラバノン類と、
黄色のフラボノール類が多く含まれており、
フラバノン類には、ヘスペリジンやナリンジンなどの色素が属し、
フラボノール類には、ルチンやケルセチンなどが属している。
フラボノイドは、植物中では配当体として存在する事が多く、
ルチンなどの毛細血管を保護する作用のある物などは、
「ビタミンP」と呼ばれているが、ビタミンと考えることには疑問が多い。

「フラボノイドの生理作用」
 フラボノイドは、毛細血管を保護・丈夫にし、
その吸収力を調整する作用がある事が知られています。
最近では、フラボノイドの生理機能に関する研究の進展によって、
次の様な作用を持っている事が分かってきました。

  1. 抗酸化性
  2. 抗変異原生
  3. 抗ガン性
  4. 血圧上昇抑制作用
  5. 抗菌・抗ウィルス作用
  6. 抗う歯(虫歯)作用
  7. 抗アレルギー作用

この中で最も研究されているのが抗酸化性で、
「茶カテキン」のように商品化されているものもあります。
また、抗変異原生の活性作用のある物として、フラボノール配糖体やエラグ酸などが認められており、
抗ガン性(発ガン抑制)のある物としては、
ケルセチンやケンフェロールと言ったフラボノールのアグリコンが、
抗ウィルス作用のある物にはケルセチン、ルチン、カテキン、ヘスペリジン、ナリンギンなどが確認されています。