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核酸 −以下の文章は特定の製品や商品とは関係なくかかれています。−
「核酸の歴史」
 最近になって、一気に知名度を高めた核酸ですが、
発見されたのは1989年、スイスの化学者ミーシャーによります。
動植物すべての細胞(とくにその核)に含まれる高分子有機化合物で、
酸性を示すところから「核酸」と名付けられ、
以後、遺伝子性質に関与する物質として研究されてきました。
今世紀前半には、遺伝子「DNA」と「RNA」が含まれている事が明らかにされ、
1935年には、「J・ワトソン」(米国)と「F・クリック」(英国)がその分子構造を明らかにして、
1962年にノーベル生理・医学賞を受賞しています。
この頃からアメリカではヘルスフードへの応用が模索され始め、
1976年にはアメリカの開業医「B・フランク」が臨床経験を踏まえて、
核酸を多く含む食品の摂取が有益であることを発表して話題をさらいました。
その数年後には日本にも紹介されましたが、
当時、用いられたのは低分子の核酸であったために大きい効果が得られず、
大きな市場を形成するまでには至りませんでした。
しかし基礎的研究は続行され、
現在主流を占める「鮭の白子」から精製されるような高分子の核酸の登場により、
高い評価を得ることとなりました。

「核酸の化学的紹介」
 生物の細胞核中に多く含まれる。
塩基・糖・りん酸からなる高分子物質。
糖の部分が「デオキシリボース」(糖類の一種)である核酸を「デオキシリボ核酸(DNA)」と言い、
糖の部分が「リボース」(糖の一種)である核酸を「リボ核酸(RNA)」と呼んでいる。
ヌクレイン酸ともよばれ、細胞の核および原形質に存在し、
生物の成長と遺伝に関与する重要なタンパク質である核タンパク質の非たんぱく質成分を核酸という。

 核酸を原料として作るイノシン酸やグアニル酸などのヌクレオチドと呼ばれる物質が、
かつお節やしいたけの味などと言われて、新しい調味料として登場するようになり、
一躍有名になった。このときには酵母の核酸が利用されている。

「人、遺伝子、核酸」
 生物の細胞は、細防壁に包まれた細胞質の中に浮かぶように核があり、
その中に染色体という物体があります。
染色体は全ての遺伝情報を保持した
「DNA(デオキシリボ核酸)」・「RNA(リボ核酸)」・「タンパク質」とから成っており、
ヒトを例に挙げると、一個の受精卵がまず二つに分裂し、
そのとき遺伝子も全く同じものが複製され、別れた方の核に組み込まれる。
二つは四つに、八つにと倍々に増えていき、
ついには60兆個もの細胞となって一個の肉体が完成します。
そして、その全ての細胞が、その人に固有の同じ遺伝子を持っているのです。
遺伝子DNAには、その人の生命活動に関わる一切の遺伝暗号が書き込まれており、
RNAはそれに基づいて特定のアミノ酸からタンパク質を合成する役割をします。
人体では脳や心臓の細胞などを除く全ての細胞が常に新陳代謝して入れ替わり、
約200日で全身の細胞が新しく生まれ変わるため、
たくさんの核酸を消費しています。
その核酸は肝臓で生合成(デノボ合成)されるか、
食品中の核酸から再合成(サルベージ合成)する形で補われます。
ところが、二十歳を過ぎると肝臓での「デノボ合成」の機能が衰えるため、
食品による核酸補給への依存度が高まります。

「核酸の摂取と消費」
 普通の食品の中に含まれる核酸成分は低分子なので、
腸内で消化されてしまって「サルベージ合成」の役に立ちにくい事が知られています。
その点、「鮭の白子」や「酵母」などの核酸は高分子である事から最後まで分解されてしまうことなく、
低分子の状態で吸収されて各細胞に運ばれ、再合成の原料になることができます。
このことを逆に考えれば、核酸の補給が不十分だと細胞の新陳代謝が遅くなり、
それだけ組織や器官の老化が促進されるということになります。
人体では、紫外線や外傷の害を受けやすい皮膚や毛髪、
あるいは生殖器官はとくに新陳代謝が盛んで、
したがって核酸を多く消費します。

 核酸食を十分に摂っていると皮膚や髪の若々しさが保たれたり、性的機能が高まるという経験的事実は、
上記のような考え方の妥当性を裏付けていると言えます。
また、基礎代謝量(人が何もしない安静時に必要なエネルギー)は、
15〜18歳の時期を最高に、以後は下がって四十歳からは急激に低下します。
これは成長ホルモンの分泌が減っていくことに関係しています。
すなわち、体の活発さを失いながら基礎代謝量も減少していき、
体脂肪が蓄積していくという事になるのですが、
このとき核酸に含まれるアルギニン、リジンといった成分は成長ホルモンの分泌を促し、
加齢による肥満を抑制するように作用します。

「近い将来、重要な栄養素となる核酸?」
 奥田拓道教授(愛媛大学医学部)らは、
核酸食に含まれるプロタミンという成分が膵リパーゼやコレステロールエステラーゼの活性を阻害して、
小腸からの中性脂肪やエステル型コレステロールの吸収を抑制するので、
ダイエット効果に結びつくとともに、動脈硬化や高脂血症の予防に効果があることを発表しています。
そして、見逃せないのは、活性酸素の害への対応です。
農薬や食品添加物、大気汚染など種々の原因で体内に発生する活性酸素が、
老化現象をはじめ動脈硬化など多くの疫病の原因となり、
細胞内に入って核酸を酸化し、DNAの遺伝情報を損傷する恐れのあることが近年随所で指摘されています。
核酸は、そのようなダメージを受けた細胞を修復するための貴重な材料物質としても、
有効に作用すると考えられています。
将来、農薬や食品添加物の人体内への蓄積や、確実に今より進んでいると考えられる大気汚染などの影響の為、
核酸は人間に必須の栄養素となっているかもしれません。



花粉 −以下の文章は特定の製品や商品とは関係なくかかれています。−
「”杉花粉”ではありません」
 春先などは花粉と聞くと拒否反応を起こす人もいらっしゃるとおもいますが、
ここでお伝えする花粉はその花粉ではありません。
ヨーロッパでは「パーフェクト・フーズ」とも呼ばれる花粉(ポーレン)は、
蜜蜂がハチミツと一緒に集めて体内にある酵素を加えた物で、
メスの働きバチはこれを食べる事でローヤルゼリーを分泌することが出来ます。

「花粉の成分」

その他の有効成分のビタミン類、ミネラル類には以下の成分があります。

「研究の歴史」
 [1950年代]
長寿で知られるコーカサスのグルジア族を生物学者「ニコライ・ティシティン」が調査した所、
百才以上の老人の大多数が養蜂家で、花粉の混ざったハチミツ原液(精製した物の残りカス)
を常食していることが分かりました。
これにより、花粉が健康食品として注目され、各国で効能の研究が行われる様になりました。

 [1957年]
フランスの化学者「レミー・ショーバン」は、花粉を使った臨床実験の結果を発表しています。
それによると、

  1. 腸の機能(便秘や下痢)の正常化
  2. 血中ヘモグロビンの増加(貧血に有効)
  3. 滋養と体力回復
  4. 精神安定
  5. 副作用は皆無

その後、多くの研究者によって花粉には、抗生物質的なものと、ホルモン的成分、
成長促進物質などが含まれていることが分かっており、
中でも目立つのが前立腺肥大に対する効果である。

 [1959年]
スウェーデンの「エリック・ウプマルク」教授は、
「5年間、抗生物質を大量投与しても治らなかった前立腺肥大の患者に
花粉を投与したところ奇跡的な回復を見せた。」
と言う研究成果を明らかにしている。

 [1962年]
スウェーデンの医師「ゴスタ・リンダー博士」が、前立腺の感染症にも花粉が効果があると発表。

 [その後]
ドイツやアメリカの医学界でも同様の成果が明らかにされると共に、
単に排尿困難、激痛、頻尿といった病状の改善にとどまらず、前立腺疾患が
原因の性欲減退、性交不能が治ったケースが次々に報告された。

 [最近では]
中国の陳怒仁助教授(広州軍区軍医学校臨床研究室)らのグループが
前立腺炎又は、前立腺炎が原因の不妊症の患者423名を花粉だけを使って治療したところ、

と言う結果を発表し、「植物の精子にあたる花粉の成分が人間の精子の成分に
転換されるのではないか」と述べている。



カゼイン −以下の文章は特定の製品や商品とは関係なくかかれています。−
「カゼインって何?」
 カゼインと呼ばれる栄養素は、あまり聞きなれない、馴染みの薄い物だと思います。
でも、この栄養素はとても馴染みのある食品に含まれています。
カゼインは「乾酪素」とも呼ばれ、牛乳や母乳などの乳に存在する主要かつ特異なタンパク質です。
牛乳には約3%(全タンパク質の約80%を占める)、母乳には約1%含まれています。
牛乳が古くなって凝固するのは、乳汁中の乳糖から、発酵によって乳酸が生じ、
その乳酸がカゼインを凝固させるからであります。
 完全栄養食品といわれる牛乳には、
タンパク質が2.9g(牛乳100g中)含まれているが、その75〜85%をしめるのがカゼインで、
生乳中に巨大分子として存在し、酸を加えると沈殿物として得られます。
つまり、「牛乳中のタンパク質の80%を占めるカゼインが固まる事」 = 「牛乳が固まる事」 です。

「カゼインの組成と性質、その利用法」
 カゼインは、分子量75000〜375000。
その元素組成の一例を示すと、

C : 53.51%
H : 7.13%
N : 15.80%
O : 22.14%
P : 0.71%
S : 0.72%

すべての必須アミノ酸を適当に含み、栄養的に完全に近い「タンパク質」です。
アミノ酸組成では、グルタミン酸が多く、シスチン、システイン、トリプトファンが少なく、
アミノ酸のほかにりん酸を含み、複合タンパク質の一種です。
チーズの主原料で、医薬品あるいはタンパク質の基礎飼料として栄養試験に、
また工業的に、接着剤、人造繊維、紙の加工などにも広く用いられています。
 カゼインにレンネットを加えるとレンニンの酵素作用でカゼインがパラカゼインに変化し、
カルシウムの存在下では、パラカゼインカルシウムとなって凝固します。
この変化は、古くからチーズの製造に利用されています。

「カルシウムの吸収を促進するカゼイン」
 デンプンが多数のブドウ糖の結合によってできているのと同様に、
タンパク質はアミノ酸が数百個結合したものであり、これに消化酵素を作用させると、
リンを含むペプチドができることを発見したのはメロムダー(1947年)であり、
これをカゼインホスホペプチド(CPP)と命名しました。
間もなく、この物質がカルシウムの吸収に極めて高い活性を有していることが証明されました。



カリウム −以下の文章は特定の製品や商品とは関係なくかかれています。−
「金属としてのカリウム」
 アルカリ金属元素の1。
単体は銀白色の軟らかい金属で、水より軽い。
化学的性質はナトリウムに似るがより活性があり水と反応して水素を発生し、
紫色の炎を上げて燃える。石油中に貯蔵。
天然には地殻中に長石・雲母などの成分を分布し、
海水中の動植物の細胞内液にイオンとして存在。
元素記号 K 原子番号 19。原子量 39.10。

「必須ミネラルとしてのカリウム」
 生物界に広く分布している無機質で生命を維持する上で欠かす事の
出来ない必須の栄養素です。
カリウム(K)はおもにリン酸塩、タンパク結合物としてすべての細胞の中に存在し、
体液中には少なく、細胞内に約90%、骨内に約8%、
細胞外液に約2%と細胞内に多く存在しています。
体内カリウム量は健康人で約45mEq/kg体重といわれ、
体内総量(体重60kgの場合)は2700mEqとなります。
これは、体成分のの約0.2%を占め、体重60kgで120g存在する事になります。
ナトリウムと異なり、そのほとんど(90%)が細胞内に存在します。
その働きとしては、
 @細胞の機能を高める。
 A電解質や血液中の酸、アルカリのバランスをとる。
 B神経や刺激の伝達がスムーズにいくようにする。
 C心臓のリズムの調整。
などが挙げられます。
また、最近はその生理作用が注目されています。

{代謝}摂取されたカリウムはおもに腎より排泄され、糸球体で濾過されたカリウムは近位尿細胞で大部分が再吸収されるという。そしてカリウム排泄は腎機能および副腎皮質ホルモンにより調節される。普通の場合は過剰のカリウムは尿中に排泄され、カリウムの体内蓄積が過剰になることは少ない。しかし、<高カリウム血症>(血清濃度5、5mEq/L以上)になると(慢性腎炎や尿毒症など)心電図に変化があらわれる。逆に<低カリウム血症>3,5mEq/L以下)では(副腎皮質機能亢進など)筋肉の興奮性が減り骨格の麻痺、心筋の伝達の異常をきたすというが、高カリウム血症と異なり、生命の危険は少ないようである。 ところで体内カリウム量は、その分布がほとんど細胞内液であるため、血清カリウム値、3、0mEq/L以上のときは1mEq/Lの低下は全カリウム量の100〜200mEqの欠乏、3、0mEq/L以下のときは200〜400mEqの欠乏を反映していると考えられている。組織がカリウムを失うような場合は必ず尿中のカリウム排泄量が増加し、このさいには体タンパク質の崩壊がおこっているときである。 
タンパク質代謝がうまく行われるためには適当量のカリウムの摂取が必要であり、タンパク質欠乏のときのアミノ酸利用にカリウムの必要なことが報告されている。
{目標摂取量}必要量として15、64mg/kg体重といわれ、体重65kgとすると約1、02g/日となるが日常食より調理操作による損失を考慮しても、成人の場合
1、 1〜3、0g/日の摂取が可能なので不足におちいることは、まずないと考えられる。
{全身K40の測定}体組織は脂肪と非脂肪組織(lean body mass;LBM)に代別され全身のK40の測定によって非脂肪の体重を知ることができる。これは代謝の基礎量として重要であり肥満症の診断に決定的な資料をあたえてきれる。それは自然界のカリウムはK40を0、012%含んでおり、そのr線は人体の放出するおもなr線であるので、K40の測定で全身のカリウム量が測定できる。脂肪はカリウムを含んでいないと考えてよいから、全身のカリウムは非脂肪分だけに存在するということになる。



カルシウム −以下の文章は特定の製品や商品とは関係なくかかれています。−
「化学的なカルシウムの紹介」
 アルカリ土類金属元素の1。
単体は銀白色の軟らかい金属。
酸や温水とは激しく反応して水素を発生する。
天然には大理石・石灰岩・石膏などに含まれる。
動物では、炭酸カルシウムとして貝殻などの、
りん酸カルシウムとして骨の主成分をなす。
またイオンとして存在し生理上重要な役を果たす。
元素記号Ca 原子番号20 原子量40・08。

「現代人のカルシウム事情」
 日本人の平均的栄養摂取量の増大にもかかわらず、
カルシウムと鉄分だけは決定的に不足しているとの警告が発せられて久しい現在、
とくに近年は、カルシウム不足による骨粗鬆症に強い関心が寄せられています。
現状は厚生省が一日所要量を600mgとしているのに対し、
統計によれば500mg近くを摂るようになってきてはいますが、
アメリカでは一日所容量900mgを推奨しており、
それを1000mgにすべきだという意見さえあると言われています。
それに従えば、日本人の平均的現状は、やっと必要量の半量弱をカバーしているにすぎません。

成人の体には体重の約2%前後(約1200g)のカルシウムがあり、
その99%は骨格や歯など硬組織の成分として、リン酸塩や炭酸塩、フッ化物という形で存在し、
残り1%は体液(ほとんどは血液で、僅かな量が細胞液など)の中にカルシウムイオンとして溶け込んで、
生理機能を調節したり、あるいはタンパク質と結合した有機カルシウムとして一定濃度のバランスを保っています。
人体内でのカルシウムの活動は全てこの1%のカルシウムイオンがおこなっています。
そこで、カルシウムの摂取が少なく血中カルシウムが不足すれば、
第一に成長期では骨格や歯の発達が阻害されます。
また高齢者では(ときに若年層でも)骨が稠密さを失って軽石の様に
もろくなる
骨粗鬆症になる場合があります。
これは、血中カルシウム濃度は常に一定に保たれなくてはなれないため、
食物から摂取するカルシウムが不足すると、骨に蓄えられたカルシウムが血液中に溶け出してしまいます。
この時、副甲状腺ホルモン(パラソールモン)が骨からカルシウムを溶かし出す働きをし、
反対に女性ホルモン(エストロゲン)がそれを防ぐ働きをします。
閉経後の女性が骨粗鬆症になりやすいのは、このエストロゲンが不足するからです。

「カルシウムの作用」
カルシウムの関与する生理・生命現像は、上記以外にも非常に多岐にわたっています。

第一に、神経や筋肉の働きを活性化するとともに、無用な興奮性を和らげるようにも働くのです。
 つまり、体の活動性のバランスを整えるのですが、この調整機能は、
 さらに大きなスケールで体の
ホメオスタシス(恒常性の保持)を実現する上でも
 重要な役割を演じていることが明らかになっています。

第二に、中枢神経を鎮め、イライラや過敏症を抑えてストレスを緩和させる。
 ストレスの蓄積から胃潰瘍になったりするケースは非常に多いが、
 カルシウムはストレスの緊張を解くように働くことで、この種の疾病を予防するのです。
 
 その他、

などの働きがあることが明らかにされています。

「日本人がカルシウムを摂取する上で気を付ける事」
 日本は多くの地域が火山灰土に覆われているため、
土中にも自然水中にも(したがって農作物中にも)カルシウムが少なく、
そのために摂取量が不足しがちになる事が分かっており、
それゆえ、意識的にカルシウムの多い食物を摂る場合でも、
カルシウムの吸収を促進する働きを持つビタミンDを一緒に摂るようにするとか、
吸収されやすい形のカルシウムが含まれた食品を摂る、
あるいわ、吸収を妨げるリンの同時摂取を控えるなどの注意も肝心です。

また、その上でもう一点注意しなくてはならないことが、近年指摘されるようになりました。
それは腸管から吸収されやすいとされるイオン化カルシウムという形で摂取すると、
確かにそれはよく吸収されて、血中のカルシウム濃度を高めるのですが、
それが実際に骨量(骨塩量)の増加もしくは改善に結びつかないという事があります。
むしろ、逆に、血中カルシウム濃度の正常な人が、イオン化カルシウムを摂り過ぎると、
急激に血中カルシウム濃度が上昇し、そのため副甲状腺ホルモンが作用して、
余分なカルシウムを細胞内に取り込むと同時に、
体の恒常性機能が働いて排泄が始まるので、血中濃度が急激に下ります。
すると、副甲状腺ホルモンが再び作用して、
血中濃度を維持するために骨からカルシウムを溶かしだしてしまう...
というマイナス現象が起きるというのが、実験的にも明らかになってきたあのであります。
骨・血液・細胞液などに存在するカルシウムの生理的なバランスが崩れ続けると、
それが疫病の原因になる可能性も考えなくてはならないのである。

カルシウムは単に、速やかに吸収されさえすればよいわけでないということを、
カルシウム源の選択において考慮しなくてはならないし、
その意味で自然な状態を目標にするのが無難であり、小魚、海草、緑黄色野菜、豆類、穀類、
などの食品以外から補助的に摂るときには、
有機カルシウムを目標に開発されたものを選ぶことも一考です。

「人体のカルシウムの出入り」
 1日に500〜1000mgのカルシウムを摂取した場合、
その70〜80%に相当する程度の量は大便中に排泄され、残りは尿中に、一部汗に失われます。
大便、汗中などへの俳液が増加すれば、その分尿などへの排出量が減少するので、
摂取量が十分ならば体内のカルシウム量は一定に保たれるのが普通です。
そして、発汗量が多い場合には、一時間に100mgが排出されます。
また、成長期にはこの出入りがプラスに保たれ、プラスになった分は体内(骨)に蓄積されます。
普通に生活する成人の場合なら、一日のカルシウム摂取量が300mgまで減少しても、
体内のカルシウム量は一定を持つように適応することが知られています。

「人が生きている間の骨の変化とカルシウムの必要量」
 一般に縦方向の骨の成長は、20歳までに完成してしまいます。
背が止まっても骨量(その後は太くなる)の変化は続き、25〜30歳ぐらいで止まります。
この間に必要なカルシウムの量は女性で110mg/日、男性で140mg/日であると計算されています。
この数値は通常の場合の平均値の2〜3倍で、
それだけ成長期のカルシウム量はたくさん必要だと言えます。
もちろんこの数字は必要摂取量ではなく、
排泄などで体内から放出された後に残ったカルシウムの量と言う事になります。
つまり、それだけのカルシウムを体内に残すために成長期には、
一日に1200mg位の摂取が必要になります。
しかし、人には個人差があります。
生理的なカルシウムの消失(尿・便・汗)が平均よりも少なく、
それに合わせてカルシウムの排泄も少なかった場合には、上記の摂取量で骨の成長には問題ないでしょう。
しかし、この逆の場合や腸でのカルシウム吸収率が悪い場合には、
骨の縦方向の成長、つまり背が伸びるのに必要なカルシウムが不足することになります。

骨量が最大に達してしまうと(25〜30歳)、その後の10〜20年間は大きな変化もなく一定に維持されます。
この期間では、骨形成が完成しており、腸管のカルシウム吸収は正常なので、
カルシウム摂取量は800mg/日を超える必要はありません。
しかし、男女共、40〜50歳の頃から、一定の割合(0.3〜0.5%/年)で骨が喪失されます。
特に女性の場合は、閉膣の直前とその後10年位は(2〜5%/年)の割合で急激に骨が失われ、
この時期に「骨粗鬆症」などになるケースが多いのが現状です。
これは、先にも述べた様に血液中のカルシウムが不足すると、
それを一定値に戻すために副甲状腺ホルモンが働き骨からカルシウムを溶かしだします。
逆に女性ホルモンである「エストロゲン」が骨からカルシウムが溶け出るのを防ぐ働きをするのですが、
この時期の女性はこの「エストロゲン」が不足するので骨がもろくなり易い状態にあると言えます。
男性、女性どちらにしても、この時期のカルシウム摂取量には、注意する必要があり、
45〜50歳を超えてからは、生涯にわたって1000〜1500mg/日のカルシウムを摂取するのが
賢明であると考えられ、一生の中で一番多く必要な時期だと言えます。




カロチン −以下の文章は特定の製品や商品とは関係なくかかれています。−
「カロチンって何?」
 植物に含まれる黄色や赤色の色素を総称してカロチノイド又は、カロチンといいます。
そのうち体内に入ってからビタミンAに転化するカロチンを「ビタミンA前駆物質(プロビタミンA)」と言います。
カロチンは約100種あり、その多くは緑黄色野菜に多く含まれています。

 ビタミンの中でもビタミンAは旺盛な分裂をしている細胞に多く存在しています。
このことから、ビタミンAは細胞の正常な分化に必要な物質であり、
ガンの予防にとって重要な働きをする事が認められています。
このビタミンAの前駆物質であるカロチンの研究が進む過程で、
「α−カロチン」・「β−カロチン」・「リコピン」などの異性体が発見され、
それぞれにビタミンAを凌ぐ作用が確認されています。

「β−カロチン」
 カロチンの中でも最も多く存在し、早くからその効力が注目されました。
緑黄色野菜の中枢成分であり、体内に摂取した場合、
β−カロチンの多くは小腸の粘膜でビタミンAに転換されて吸収されます。
しかし、このとき摂取した「β−カロチン」の内、その一部は直接「β−カロチン」のまま吸収されて
脂肪組織にそのままの形で貯蔵されます。
脂肪組織に貯蔵された「β−カロチン」は、必要に応じてビタミンAに転換され、
ビタミンAの摂取を補います。
ビタミンAは医薬品などの形で過剰に摂取すると、障害(肝障害など)を引き起こす原因になりますが、
「β−カロチン」の場合は必要量しか
身体に吸収されないため、過剰障害を心配せずに摂取できる利点があります。

「β−カロチンの研究」
 「β−カロチン」は、初め体内脂質の過酸化を抑制する抗酸化剤として注目されていました。
 
・ハーバード大学医学部では心臓病患者が積極的に「β−カロチン」を摂取すると心筋梗塞、
  脳卒中の死亡が半減し、コレステロールによる血管の閉塞を防ぐ作用があると発表。

・アリゾナのガンセンター大学では、
 「β−カロチン」の連続投与によって口腔ガンの前ガン症状が激減したことを報告。

これらの効果がビタミンAとは異なるメカニズムで作用することが明らかにされ、
「β−カロチン」が単にビタミンAの前駆物質としてだけではなく、
それ自体が固有の作用をもっている機能性成分として重要視されるようになりました。
このことから、米国農務省や米国化学アカデミーでは、「β−カロチン」をビタミンAと区別して、
「β−カロチン」の一日の必要摂取量を6mgと定めています。
また、日本でも、1992年の第52回日本癌学会の総会で、ラットによる実験が報告され、
天然「β−カロチン」の腎腫瘍に対する効果が明らかにされて以来、
活性酵素による発ガンの危険を抑える働きのほか、動脈硬化、
老人のボケを防ぐ抗酸化剤として注目を集めています。

「α−カロチン」
 「α−カロチン」は、「β−カロチン」よりも高い抗酸化作用があることで注目を集めています。
その高い抗酸化作用による抗ガン性に期待が寄せられているカロチンの中でも新顔の物質です。
健康食品としてはパーム油(ヤシ油)から「β−カロチン」とともに分離生成されたものが供給されるようになりました。
 1993年の日本ビタミン学会では、京都府立医大グループが肺ガンの発ガン率が93%であったのに対し、
「α−カロチン」を投与した場合では、73%に抑えられたという研究成果を発表しました。

「リコピン」
 リコピンの抗酸化作用はβ−カロチンの二倍以上あります。
したがって、抗ガン性に大きな期待が持たれています。
日本では品種改良したトマトからの精製品が供給されるようになってから広く知られるようになりました。
アメリカでは20年以上も前(1974年)に12年に及ぶ大規模な追跡調査(調査対象25000人)が開始されて、
β−カロチンとビタミンEの血中濃度の低さと肺ガン発生率との間に相関性があること、
また、リコピンの量と膵臓ガン、膀胱ガン、直腸ガンなどとの間にも相関関係のあることが認められ、
以後、多くの研究が公表されています。